■和歌山・紀伊半島のエルガミオ
3台目は和歌山県・紀伊半島の南部、JR新宮駅の近くで見かけた車だ。角目ヘッドライトを左右それぞれ縦に2つ並べた、最近のバス車両のルーツとなった、いわゆる「エルガ顔」をした、三重交通の小型バスである。
顔は確かにエルガなのだが、横から見ると間違いなく超短い! エルガに短いのあったんだ? と感心しつつも、このバスの正体は何かといえば、エルガの中型路線車規格である「エルガミオ」だ。
エルガ系なら前述の2台より新しいのかと思いきや、こちらの年式を確認すると何と1999年式。3台のうち一番車齢を重ねている車だったりする。エルガにも歴史ありとはこのことか。
7mタイプのエルガミオは1999〜2001年頃までと発売期間が短かったようで、エルガ系の中でも珍しいバリエーションと言えそうだ。
現地で見かけた三重交通の7mエルガミオは、最初は三重交通が新車で導入して、他のバス事業者へ転属していた期間を経て、また三重交通に戻ってきた経歴の持ち主らしい。
■図らずも、全部半島!
今回紹介した3台の短い路線バス車両。よくよく地域を見てみれば、全部「半島」を走る車という共通項がたまたま生まれた。
半島と古い小型バスは相性が良いのか? のような、バスの自由研究テーマが作れなくもなさそうであるが、それはまた気が向いた時にでも……。
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