誰もが知っているバス用品のはずが……実はまったく知らなかった!! バスの運賃箱ってこんなだったんだ!!

■ワンマンバス機器市場参入60年目! 歴史に裏打ちされた確かな製品作り

小田原機器がワンマンバス機器市場に参入したのは1965年、つまり2025年は参入60年目となる。本社社屋に歴代の機種が並ぶ運賃箱は、いまや運賃収受だけではなく、バス運行のためのワークステーションとして重要な役割を果たしている
小田原機器がワンマンバス機器市場に参入したのは1965年、つまり2025年は参入60年目となる。本社社屋に歴代の機種が並ぶ運賃箱は、いまや運賃収受だけではなく、バス運行のためのワークステーションとして重要な役割を果たしている

 丸山氏は最後に、

 「公共交通事業のなかで、やはり何が一番大事かといえば、『迷うことなくバスを利用できる、ストレスを感じずに目的地まで行くことができる環境を守ること』だと考えています。

 通勤や買い物など日常的に利用されるお客様以外、例えば観光などで利用していただけるお客様の数をいかに増やしていくのか、運賃箱で蓄積したDXデータの分析などを通じて交通事業者様とともに道を切り拓いていきたいと考えています」と語ってくれた。

 現状はクレジットカードやハウスカード、QRコード決済などで、完全キャッシュレスによる運賃決済を進めようとしているが、その先には“顔認証決済”というものが導入されるのではないかともされている。

 そのような時代の到来は意外なほど近いといわれているが、たとえ物理的なスタイルが変わっていこうとも、“バス車内における運賃箱の役割”という概念は、どんなに社会が変化しても残り続けるのではないかと今回うかがって強く感じた。

【画像ギャラリー】キャッシュレス化で大きく進化!! 最新の運賃箱には「現金」が入っていない……という時代がやって来る!?(16枚)画像ギャラリー

最新号

【9月19日発売】巻頭特集は「西武バスグループ」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン130号!!

【9月19日発売】巻頭特集は「西武バスグループ」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン130号!!

 バスマガジン Vol.130は9月19日発売!! 美しい写真と詳細なデータ、大胆な企画と緻密な取材…