■なかなか厳格なJR東海
記者は名古屋からJR東海の快速みえで鳥羽まで向かったのだが、伊勢鉄道線を経由することからその分の運賃が含まれていない乗り放題系の乗車券類では追加で運賃が必要なこと、指定席が設置されていること、無人駅が多いこと、IC乗車券使用不可区間が存在すること等の理由によりとにかく車内改札(検札)は停車駅ごとにきっちりやってくる。
JRの普通列車でこれだけ頻繁に検札が来る列車はあまりないのだが、JR東海の厳格さがわかり事例である。終点の鳥羽駅に至っては無人駅のため、到着前の車内で車掌が集札する徹底ぶりにはおどろいた。
ちなみに近鉄に乗車しても車内改札はちゃんと来る。こちらは全線でICカード乗車券が使えるが、車掌が端末を持っているのでタッチして乗車記録を確認する。不正をして運賃を免れようとはゆめゆめ思わないことだ。
■鳥羽バスセンターの親切に感謝!
鳥羽駅から近鉄鳥羽駅のコンコースを経由して道路の向かい側にある鳥羽バスセンターに向かう。近鉄の駅は有人で売店もあり、JRよりは多少にぎわっている。鳥羽バスセンターは三重交通と鳥羽市営バス(かもめバス)が発着する。鳥羽市営は三重交通が受託してるので実質は三重交通のバスt-ミナルだ。
有人の窓口があり、三重交通の伊勢と鳥羽の乗り放題切符である「みちくさきっぷ」が販売されている。1日曜と2日用があり、さらに通常版とエリアを拡大したワイド版がある。どちらも三重交通の他に鳥羽市営にも有効なのだが、石神さんまで行くにはワイド版を購入しなければならない。
鳥羽市営の鳥羽バスセンターから相差までの運賃は600円で往復1200円なのだが、ワイド版の2日用みちくさきっぷは2900円する。他でのバス乗車予定によっては得にならない可能性がある。このワイド版2日用を購入しようとしたのだが、鳥羽バスセンターの係員が、どう見ても旅行者の記者を見て「今日は石神さんの参拝だけですか?明日はどこで使う予定ですか?」と尋ねてきた。
記者は本日は石神さん往復だけで翌日に伊勢市駅前から神宮に行くことを伝えた。係員は「聞いて良かったです。それならば鳥羽市営の1日乗車券と通常版の1日用みちくさきっぷを組み合わせた方が少し安くなりますよ」と教えてくれた。確かに鳥羽市営の1日乗車券が1000円で、みちくさきっぷは1300円で安い。
さらに鳥羽市営バスのダイヤと案内図をくれて、土曜日だけ運転するちょうど帰りの時刻に当たるバスの乗り場は向かい側ではなく降りたバス停に来るので注意するようにとのインフォメーションまでいただき、鳥羽バスセンターの親切に心から感謝した。
鳥羽バスセンターから乗車した人は他におらず、鳥羽駅や市内中心部で数人の乗車があり、そのほとんどが相差バス停で下車した。所要時間は約1時間で、鳥羽市営塗色の専用エルガミオでで運行された。相差で降車した乗客は10名に満たなかったが、付近の駐車場は満車に近くやはり車での参拝客が多いことが見て取れた。
コメント
コメントの使い方