滑走路真横の交通過疎コンテナホテルへ乗りバス記!!

バスの乗車はJR成田駅前から

 バスはJR成田駅前から発車するが、京成成田駅で下車しても目の前なので、どちらでも似たようなものだ。本数は1時間に2本程度なのでダイヤを確認してバスを待つ。

 あらかじめ述べておくと、同ホテル付近にはコンビニも食事をする場所もないわけではないが、微妙に遠いので成田駅周辺で買い物は済ませておくことをお勧めする。

JR成田駅バス停
JR成田駅バス停

 室内には比較的大型の冷凍冷蔵庫と電子レンジが備えてあるので、冷凍食品でもお弁当でも買い込んで問題ない。バスは発車時刻まで待機していたので東関東支店のL534-02512・三菱ふそうエアロスターであることは分かっていた。

三菱ふそうエアロスターが登場!
三菱ふそうエアロスターが登場!

 数名の乗客を乗せて発車し、成田山や山道っぽい路線を縫うように走り、おおよそ空港とは無関係な場所を走っているような気がするが、時折聞こえる航空機の轟音だけが成田空港周辺であることを認識させてくれる。

今も残る自動車駅の名残
今も残る自動車駅の名残

 バスは三里塚に到着する。自動車駅のあった名残で転回場のような専用地に入り停車する。駅舎はもうないが基礎と自販機はあり、「三里塚駅前自転車駐車場」の看板だけが、かつてそこに自動車駅があったことを今に伝える。

 鉄道でいうと2面2線のような形状で、空港方面行きと成田駅方面行が離合するような形で停車する構造になっている。

ホームはないが2面2線の「三里塚駅」
ホームはないが2面2線の「三里塚駅」

「HOTEL R9 The Yard 成田空港西」は本当にコンテナだった!

 翌日はまた三里塚から同方向のバスで成田空港に向かう。下車後はバスが去っていった方向に歩けば500メートルほどで「HOTEL R9 The Yard 成田空港西」が見えてくる。

コンテナが並ぶホテル
コンテナが並ぶホテル

 フロント棟でチェックインを済ませると、カードキーとともにバスタオルとフェイルタオルが入ったバッグを渡される。歯ブラシ・カミソリ・くし・ボディタオル等もフロントでもらうことができる。

ビジネスホテルとほぼ同じスタイル
ビジネスホテルとほぼ同じスタイル

 ここではフリーのコーヒーがあるので、ホットのみだが自由に飲んで構わない。それと1泊1食付きなので、冷凍庫に入ったパスタいずれか1品かおにぎり2品がもらえる。

 あくまでも1食付きなので朝食と決まっているわけではなく、チェックイン時にもらってすぐに食べてもいいし、夕食や夜食で食べても構わない。とにかく1食だ。

フロント棟ロビーではコーヒーを飲みながら仕事もできる
フロント棟ロビーではコーヒーを飲みながら仕事もできる

 室内は禁煙だが、喫煙所はフロント棟の両側にあるのでタバコは屋外で吸うことになる。先の冷凍食品は部屋の電子レンジで調理して食べる。自分で購入した冷凍食品でも冷蔵食品でも冷凍冷蔵庫を利用して構わないので入室したら入れておくと良い。

喫煙所は2か所
喫煙所は2か所

 コンテナ一つ分の部屋だがかなり広く、ダブルとツインのみでシングルはない。お一人様の場合はダブルルームが良いだろう。

 ビジネスホテルにあって同ホテルにないものはクローゼットくらいだろうか。これは構造上仕方のないことだが、服はハンガーに掛けると良い。消臭スプレーやヘアドライヤーもあるので困ることはないだろう。

部屋はビジネスホテルと変わらない
部屋はビジネスホテルと変わらない

 WiFiは各部屋に完備されており滞在中に仕事をすることも可能だ。マニアには歓喜、気になる人には気になるのは航空機だろうか。

 滑走路の真横なので離着陸時の爆音は確かにするが、「飛行機のすぐそば」という環境なので「門限」の0時まではターボファンエンジンに耳を傾けよう。航空マニアには敷地内から撮影ができる立地でもあるので挑戦していただきたい。

アメニティーも本格的なものがそろっている
アメニティーも本格的なものがそろっている

 特に16Rからの離陸だとスマホでもある程度の撮影は可能だ。航空マニアが持つカメラとレンズであれば離陸時は真横から撮影できる。付近には芝山町の「ひこうきの丘」もあり、足を延ばせば本格的な撮影も可能だろう。

NH180 メキシコシティ行き788(スマホ撮影)
NH180 メキシコシティ行き788(スマホ撮影)

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