■IC全盛の時代になんとお宝・硬券入場券!?
入場までに時間がかかったが、オンラインで発行されたQRコードを示して入場すると、案内図とともに記念の硬券入場券が渡された。この入場券が良くできていて、「東京貨物ターミナル駅」発行の入場券で発売額が1000円というものだった。
本イベントの参加費用は1000円なので嘘はない。写真は画像ギャラリーからご覧いただきたい。
同時に野菜の引換券が渡される。これは帰り際にジャガイモか玉ねぎの入った袋がもらえるものだ。1000円の入場料で硬券入場券とJR貨物がコンテナで運んだ野菜がもらえるのであれば決して高いものではない。
さて、事前にわかっていた展示車両は電気機関車と前述した貨物電車と現在は営業列車では使用されていない車掌車であるヨ8000形式だった。
■国鉄仕様のボンネットバスが実走するサプライズ!
入場後すぐに「バス待ち」の行列にあたった。なんといすゞのボンネットバスが国鉄バス仕様で構内を走っているということだった。定員は約20名ということで、乗車するには30分以上の待ち時間。そして意外に多かったのが構内道路沿いに並んだ「撮りバス」さんたちの姿。
やはり本物のボンネットバスが走っている姿はバスファンに限らず、撮り鉄さんにも人気なのだろうか。さまざまな種類のカメラがガードレール沿いに並び、さながら撮り鉄世界の「お立ち台」の様相だった。
■機関車と電車の並び!?
機関車は桃太郎ことEF210形式2両とEF66形式100番台、そして貨物電車であるスーパーレールカーゴことM250系電車が並びで展示されていた。こどもの日ということもあり、家族連れも多く思い思いに記念撮影をしている姿が目立った。
さらにEF210形式300番台は単機で展示され、子供用の制服と制帽を着用して記念撮影を行うスポットになっていた。
300番台は広島県の瀬野-八本松間のいわゆる峠越えを行うために貨物列車を後ろから押す補助機関車として開発されたものだ。こどもの姿は保護者が撮り、交代するタイミングで撮り鉄さんがシャッターを切る。
思いのほか人気だったのが、西濃運輸のコンテナだ。多くのデザインのコンテナが展示されていたが、西濃運輸のコンテナの周りには記念撮影待ちの列ができた。
理由はハローキティのラッピングだ。こどもたちは大きくラッピングされたキティちゃんに大喜びで、撮影が絶えなかったようだ。
■帰りのバスは積み残しも……だか仕方ない!!
さて、帰路のバスは2つの選択肢がある。どの駅に行くにも循環線なので下車した停留所から乗車すれば遠回りになるが最終的に大森駅に着く。
もう一つは、京浜島等を回ってきて大森駅に戻るバスに乗車することだ。一般的にはこちらに乗車するのが時間がかからず普通の乗車方法だ。
しかし増便している様子もないので、ものすごい待機列になっている可能性が高い。そこで多少時間はかかっても大森駅からの順方向のバスに乗ったほうが良さそうだと判断した。同様の判断をした人や家族が10名ほどバス停に並んでいた。
そしてバスは京浜島を回り、野鳥公園バス停(反対側)に戻ってきたら案の定数十名の列。全員をバスに収容できるはずもなく、運転士はもう乗れないことを告げて積み残し。
その先のモノレール駅でも数十名の待機列。すでにパンパンのバスは扉を開けずに車外のスピーカーでもう乗れないことを告げて事実上の通過。こればかりは波動輸送を実施していないので仕方がない。
50周年記念で行われたイベントだが、10年前に40周年で同様のイベントがあった。10年後に60周年記念で行われるかどうかは不明だが、楽しいイベントで開催されればぜひもう一度行きたいと感じさせる内容だった。
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