「高速バス」と「観光バス」……バス車両に見た目の違いはあるの?

■中に入ると現れる「違い」

 バスの車内に入ると違いが結構出てくる。高速車は路線バスの一種になるため、高速に乗らない一般路線バスと同様、特に昼行路線で使われるクルマには、降車ボタンや運賃箱・運賃表示器が設置されている。

一般路線バスと同じ運賃表示器のついた高速車
一般路線バスと同じ運賃表示器のついた高速車

 一方の貸切車は、降車場所を利用者のほうから申告する必要は基本なく、車内での運賃取引も通常は発生しないということで、高速車よりも設備がシンプルにまとまっている。また、純粋な貸切車にはトイレが付かない。

 シートの配列で言うと、1人がけの座席が間を開けて並ぶいわゆる3列シートは、メーカー標準に則ると夜行高速バス仕様しかない。

■やっぱり例外だらけ?

 スペック上の線引きがあったとしても、バスの世界は例外だらけ。行先表示器やトイレ付きの高速車仕様を、貸切バス用に使っている事業者も一部にあるのだ。

行先表示器とトイレが付いた高速車仕様であるが、このクルマは貸切車だ
行先表示器とトイレが付いた高速車仕様であるが、このクルマは貸切車だ

 そんなクルマが目の前にやってきた日には、高速車なのか貸切車なのか、いよいよ区別をつけるのが難しくなってくる。「貸切」の車体表記を発見できれば良いのだが、問題は表記がないときだ。

 そうなると、バスに常設されている設備ではないが「アレ」を見るのが最終手段。フロントガラス右上に団体ツアー名の表示板があれば、車両が高速車仕様でも正体は貸切車である可能性が高い、という寸法だ。

【画像ギャラリー】見分けるポイントはココ!! 高速バスと貸切観光バス(7枚)画像ギャラリー

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