広島旅行が2万円切り!! 全国旅行支援の乗りバス旅がアツい

スプリングジャパンは夜景予告も!?

 スプリングジャパンの機材はLCCでポピュラーなエアバスA320と異なり、ボーイング737-800でだった。良くも悪くもLCCだが、他の日本のLCCとは雰囲気が違うような印象を受けた。

航空機から見た富士山
航空機から見た富士山

 あくまでも記者が搭乗した便がそうだっただけなのかもしれないが、CAさんの雰囲気(空気感)や振る舞いはフルサービスキャリアに近く、かつLCCなのでサービスらしいサービスはないものの非常にシンプルだった。また帰路の便では機長から途中の通過地点と見えるだろう夜景の予告案内があり、夜間のフライトでも楽しんでもらおうという気持ちがうれしかった。

 広島空港は山の上にあるので、ターミナルからバスで降りておくと滑走路延長上の航法システム(進入灯橋梁が渓谷に架かる橋)のように見え、あそこを降りていったのかと思うと不思議な気がした。

広島空港滑走路の延長線上
広島空港滑走路の延長線上

駅かセンターか?

 広島空港では広島市内中心部行きのバスは2路線ある。まずは広島駅に行く路線で、もう一つは広島バスセンターに行く路線だ。両者は都市間高速バスでは順次停車する路線が多いが、空港バスは路線そのものが分かれている。どちらも運賃は1370円で乗車時間は1時間弱だ。

641の車両称号で中国JRバスのいすゞガーラだと判断!
641の車両称号で中国JRバスのいすゞガーラだと判断!

 乗り換えはあるが、路線バスで山陽本線の白市駅まで行き電車で広島を目指すルートもある。この場合の合計運賃は1130円だ。記者の場合は駅でもセンターでも良いのだが、ホテルは広島駅前なので駅に行く方が都合が良い。

 しかし広島駅行きは待機客でいっぱいだったので、バスセンター行きを選択した。やってきたのは中国ジェイアールバスのいすゞガーラで、8割程度の乗車率で空港を後にした。

お好み焼きは「好み」のソース次第?

 広島のお好み焼きはソースにより好みが分かれることもあり、お店ではどのソースを使用しているのかが一目でわかるようにのぼりが立てられていることが多い。もっとも、有名店ではオリジナルのソースを使用している場合もあるが、好みのソースがあれば、のぼりを頼りにお店を探せばよいだろう。

お好み焼きを食べに来たので目的を果たす!
お好み焼きを食べに来たので目的を果たす!

 注文はいつも決め打ちで「肉玉そばダブルイカ天トッピング」だ。トッピングも自由な「お好み焼き」なので個人の好みに合わせてソースやトッピングを決める。

1枚目のお好み焼き
1枚目のお好み焼き

 関西では「豚玉」と表現される豚肉と卵の基本的なものは、広島では一般的に「肉玉」と称される。しかし広島県内でも地域により特色があるので広島市以外の地域に旅行する場合は、その地域のお好み焼きにチャレンジするのも面白い。地域のお好み焼きが存在する代表例は呉、尾道、竹原、三次、三原あたりだろうか。

ほぼ1日ある時間をどう使う?

 復路の航空機の出発時刻は20時過ぎと遅い。LCCは不便な時間帯ほど航空運賃が安くなるので、運賃で決めた以上は仕方がない。よって翌日は丸1日を広島で過ごさなければならない。広島市内でもう一枚のお好み焼きを食べたとしても、時間は相当ある。

呉駅前に到着した広電のクレアライン
呉駅前に到着した広電のクレアライン

 別の地域で観光をして、そこから直接空港に行ける場所ということで考えると呉がよさそうだ。呉にはJR呉線と高速バスの2つの行き方がある。もちろんバスを選択した。広島バスセンターから広島電鉄と中国ジェイアールバスが共同で運行しているクレアラインだ。

 広島呉道路を経由して呉駅前までは時間帯にもよるが約50分。時間は呉線普通電車と同程度、快速であれば鉄道の方が早い。運賃はバスが670円、鉄道が550円だが、紙屋町や八丁堀付近を起点にすると広島駅までの電車の運賃190円(取材日現在)かかり合計運賃で逆転してバスの方が安くなる。

 宇品(広島港)から高速船や旅客船で呉港に行くこともできるが、運賃が高くあまり現実的ではない。

乗車したクレアラインは日野セレガ
乗車したクレアラインは日野セレガ

 呉は言わずと知れた軍港で栄えた街で、かつては帝国海軍の呉鎮守府が置かれていた。現在でも海上自衛隊の呉地方隊が設置され、関連施設を中心に観光資源にもなっている。食べ物として有名なのは前述した呉のお好み焼きや海軍カレーで、市内のいたるところに提供する店舗がある。

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