■玉の輿に乗れるかも?
「玉の輿」という言葉には由来があり、徳川綱吉の生母である桂昌院のことを指しているという。おたまさんは八百屋の娘とも、公家の家事を行う身分の低い父の娘だともいわれている。
いずれにしても身分の低いおたまさんが将軍の側室となり生母となり、官位は従一位と大出世を遂げたことから、現在では大金持ちの奥さんになること、平たく言うと立身出世を俗に「玉の輿に乗る」というようになった。
洲崎神社は当時、桂昌院の守り神だったことから、これにあやかろうと崇敬者が絶えなかったようだ。現在では境内にキャラクター「玉の輿たまちゃん」を祀っていて参拝者も多い。
社務所に行けば洲崎神社の御朱印を授与してもらえるので、奉務時間内に参拝するとよい。大動脈の永代通りから1本入っただけで閑静な神社があるのが不思議だが、昔はすぐ南側は海だったので往時の風景を想像しながらの散策をお勧めする。
洲崎という地名は現在は存在しない。明治時代からは当社の東側が遊郭地で、映画「洲崎パラダイス」の舞台として著名になった。現在では郵便局や神社、橋の名称等の固有名詞に残る程度で、地名としては江東区東陽一丁目になっている。
■地下鉄でもOKだが…
洲崎から吉原までの一本道(現在では一本ではない)が大門通りで、江東区内では通り名称がそのまま残り都営バスも走っている。こうした歴史的経緯をたどり散策するのも街並みを見ることができるバス旅の醍醐味だ。
今回巡った2社はいずれも地下鉄東西線(門前仲町駅・木場駅)で完結する。しかし前述の通り、街並みを眺めながら風情を感じるためにはバスで巡るのが良いと感じる。
木場駅前からは東京駅に戻ることもできるし、都営新宿線や京葉線へ接続する路線、錦糸町駅前・とうきょうスカイツリー駅前まで乗り換えなしで行く路線もあるので、旅行の途中に気軽に訪ねてみてはいかがだろうか。
■あなたのパワースポットを探そう!
自分のパワースポットを見つけるまで、バス旅や御朱印集めで巡拝の旅を楽しんでいただきたい。もしかしたら参拝しているうちに、罪穢れなき清らかな人間になっているかもしれない。そうなれば、もはやあなた自身がパワースポットだ!
【交通インフォメーション】富岡八幡宮・洲崎神社ともに東京駅から都営バス東22系統で富岡一丁目・木場駅前下車。錦糸町駅からは都07系統。運賃は210円均一。
23区内の都営バスを3乗車以上する場合は都営バスの1日乗車券500円が便利。ICカード(モバイルを含むPASMO・Suicaに限る)でも磁気券でもバス車内で運賃支払い前に運転士に申し出て発券可能。
都営地下鉄や都電荒川線にも乗車予定の場合は「都営まるごときっぷ」700円がお得。同様にバス車内でも発券可能で、「700円のまるごときっぷ」と申し出れば発券してくれる。
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